予防接種
私たちが生活する地球上には数多くの病原体が存在します。
現代の進んだ医学をもってしても、命を落としたり、後遺症が残ったりする感染症は、たくさんあります。
病原体のなかには、一度かかると身体が記憶して、もう一度かからずにすむものがあります。そして、重い感染症にかかることなく、その防御手段を確立する方法があります。
それが予防接種です。
ワクチンは子どもを重い病気や後遺症から守ってくれる保険のようなものです。
予防接種はすべて受けるようにしましょう。
予防接種
私たちが生活する地球上には数多くの病原体が存在します。
現代の進んだ医学をもってしても、命を落としたり、後遺症が残ったりする感染症は、たくさんあります。
病原体のなかには、一度かかると身体が記憶して、もう一度かからずにすむものがあります。そして、重い感染症にかかることなく、その防御手段を確立する方法があります。
それが予防接種です。
ワクチンは子どもを重い病気や後遺症から守ってくれる保険のようなものです。
予防接種はすべて受けるようにしましょう。
生後2ヶ月から開始。3~8週間隔で3回接種します。7ヶ月以上後に4回目を追加接種して完了です。
5歳未満は公費負担(無料)です。
乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。
生後2ヶ月から開始。3~8週間隔で3回接種します。2ヶ月以上後、標準的には1歳から1歳半に4回目を接種して完了です。5歳未満は公費(無料)です。
乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。
生後3ヶ月から開始。3~8週間隔で3回接種します。6ヶ月以上後、標準的には1年から1年6ヶ月後に4回目を追加します。7歳6ヶ月までに完了するようにしましょう。
4種とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを指します。ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。
百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。
1歳までに接種します。ヒブ、肺炎球菌、4種混合の接種がひと段落する生後5ヶ月以降に接種することが多いです。
結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。
1歳から2歳に初回接種をします。2期は小学校入学前の1年間に行います。
麻疹は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。急性脳炎を発症すれば、後遺症が残る可能性が高くなります。
風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。
1歳から3歳までに2回接種をします。2回目は初回から3ヶ月以上、標準的には6ヶ月から1年あけます。
みずぼうそうとも呼ばれるウイルス感染です。全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることもあります。また急性脳炎を発症すれば、後遺症が残る可能性が高くなります。帯状疱疹も同じウイルスが原因で発症します。
生後6ヶ月から7歳半まで接種可能です。標準的には3歳で2回(1~4週間隔)、その後に6ヶ月以上あけて4歳頃に1回接種します。9~12歳に第2期の接種を追加します。
豚などの家畜から、蚊を媒介して人に日本脳炎ウイルスが感染します。急性脳炎を引き起こし、半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な疾患です。日本での発症はきわめて稀ですが、東南アジアなどで流行があります。
11歳以上13歳未満に1回接種します。
4種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。
ロタリックス(1価)は生後24週までに2回、ロタテック(5価値)は生後32週までに3回、生ワクチンを飲みます。初回は14週までに始めて、4週以上あけます。
ロタウイルスは乳児の胃腸炎を起こす代表的なウイルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。胃腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。
生後2ヶ月から接種できます。初回から4週以上あけて2回目、さらに20~24週あけて3回目が標準的な方法です。
代表的な肝炎を起こすウイルスです。感染がつづくと慢性肝炎、肝硬変や肝癌になることもあります。
1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められています。
ムンプスウイルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎など重い合併症もあります。