経鼻弱毒生インフルエンザワクチン「フルミスト」に関するお知らせ(2025年)
- 2025年8月12日
フルミストは、鼻の中に吹きつけるインフルエンザワクチンです。皮下注射である従来の「不活化ワクチン」とは異なり、点鼻のため痛みがなく、1回のみの接種となります。対象は2歳以上~19歳未満となります。2024年から新たに承認されましたが、昨年実際に接種されたお子様からは、「もう終わったの?痛くなかった」などのご意見をいただき、大変好評でした。
接種料金は8500円となります。
なお、フルミストについての効能、接種可否等のお問い合わせは、お電話や受付では致しかねますので、診察時にお願いします。
★フルミストの特徴★
・鼻の穴に吹き付けて接種します。それぞれの鼻に0.1mlずつ点鼻をしますので、注射と比べて負担が少なく、痛みも伴いません。
・接種は1回だけで済みます(注射であれば、13歳未満は2回接種となります)。
・「不活化インフルエンザワクチン」よりも効果が長いと言われています。
・生ワクチンであり、鼻に直接ワクチンを吹き付けるため、注射である「不活化ワクチン」と異なり、ウイルスが侵入する喉や鼻の粘膜から分泌される抗体(IgA抗体)ができるため、より効果があると言われています。
・2003年にはじめて米国で承認され、2023年4月時点で36の国と地域で承認されています。
★副反応★
・10%以上:鼻漏、鼻づまり、咳、喉の痛み
・1~10%未満:鼻炎、咽頭炎、発熱、腹痛、下痢、食欲減退
・1%未満:発疹、鼻出血、胃腸炎
・頻度不明:アナフィラキシー(非常に稀)
★接種できない方★
・接種時に鼻炎、鼻汁のある方(接種時に泣いて鼻汁が出てしまう場合も含む)
・妊娠している方
・重症喘息の方
・アスピリン服用中の方
・ゼラチンによるアナフィラキシー既往のある方
・免疫抑制をきたす治療を受けている方
注1)安全に接種できないと医師が判断した場合、従来の注射ワクチンに変更させていただく場合があります。
注2)フルミスト接種後1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な関係を可能な限り避ける必要があります。
★フルミスト(点鼻ワクチン)予診票はこちらからダウンロードしてください
https://www.medicalcommunity.jp/filedsp/useful$guidance$input$vaccine-20240821-2/field_file_pdf